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ウィンドーズ95時代の「産業の米」?<本棚の整理> [研究日誌]

実家にある私の本棚を整理したら、緩衝材に包まれた物体が出てきました。

開けてみると、いつかは使おうと考えていた、マイクロプロセッサペンティアムプロ(Pentium Pro)」でした。
pentium-pro-top.JPG
pentium-pro-bottom.JPG
生産されたのは1995年から1998年で、第6世代のCPUだそうです。ペンティアムという名前はついていますが、全く違う内部構造となりました。

これが約18年前のCPUで、周波数(clock rate、通称「クロック」)は150~200MHz(メガヘルツ)。現在のCPUは4.0GHz(ギガヘルツ)のIntel Core i7あたりが一番早いのでしょうか。

さて、ここで本日のポイントその1、単位の変換の罠です。

PC等ITの世界では単位が一つ上がる(例:メガ→ギガ)たびに前の単位の1000倍ではなく、1024倍です。これは2の倍数(2進数)が基本となっているからで、2^nと表すと2^10=1024となります。

ところが、周波数の世界は10の倍数(10進数)が基本となっていて、単位が一つ上がる(例:メガ→ギガ)場合でも、10^3=1000倍となります。

PCのクロックはヘルツ単位で表されますので、4GHz(ギガヘルツ)のCPUは200MHz(メガヘルツ)のCPUの20倍の速度ということになります。

そこで、本日のポイントその2、解けない疑問の提示です。

約18年で20倍ということは、1.5年で2倍の処理能力へと高まるとする「ムーアの法則」からすると、単純計算で4096倍のスピードになっていないといけないのに、20倍にしかなっていません。

もう一つ傍証として、1971年に発表されたIntel 4004は740kHzと言われていますが、これに対し、2008年に発表されたIntel Core i7は最大で4.4GHzの周波数となっていますから、37年経って、約6000倍のスピードアップとなっていますが、計算上は2663万倍となっていないとおかしい。

私の計算が間違っているのでしょうか?そもそも、私の理解が間違っていますか?

簡単に書くと説明不足になりますが、ムーアの法則はCPUに組み込むことが可能ならトランジスタの数が18か月(1.5年)で2倍になっていくということを予想しているのであって、実際に現在でもほぼ実現されているらしいのですが、処理速度が上がるとか、クロックが速くなるのとは同義ではないようです。


本題に戻りますが、「産業の米(さんぎょうのこめ)」は経済用語で、戦後の日本における「日本の産業の中枢を担う物」を指す言葉でした。冷戦時代には、日本の高度経済成長を支えた鉄鋼を指していたそうで、冷戦終結後は、半導体を指してきました。現代ならば特にCPUを指しているとも言える気がします。

インターネットの商業的開放(それまでは学術的情報交換が主)とウィンドーズのグラフィックインターフェイス(マウスによる画面上の選択)の採用で、パソコンが一般に普及していく過程において、ウィンドーズ95が発表・発売されて以降はインテルのCPUの高速化が最大の原動力であり、制約でもあったような気がします。

そういった意味でもペンティアムやペンティアムプロはウィンドーズ95時代の「産業の米」だったのだろうと思っています。

2017/01/06<晴>
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くるりん

ozさん、こんばんは

懐かしいモノをお持ちですね。
CPUがどんどん高速化していった、輝かしい時代のものですね。
熱対策に頭を悩ますのは、クルマもCPUも同じようですね。

ちなみに私はまだTK-80持っています。
ご存じですか?
by くるりん (2017-01-11 19:56) 

dragon13

くるりんさん、

この時代のヒートシンクはトゲトゲの剣山のようなでした。

TK-80はマイコンですよね?今でも使えますか?
見たら分かるかもしれませんが、もう随分見ていない
機械ですね。

最近は「ラズベリーパイ」が流行っていますが、それの
ご先祖様的な存在といえるのではないでしょうか。
by dragon13 (2017-01-11 23:30) 

dragon13

あずきさん、nice!をありがとうございます。
by dragon13 (2017-01-12 16:58) 

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