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その先には何があるのか?<王銘エン『囲碁AI新時代』> [本棚]

コンピューターが囲碁で人間に勝つのはまだまだ先といわれていた2、3年前の時点で、コンピューターは普通のプロに3目を置いても(先に3手を打つことが許されるという、いわばハンデ)ようやく勝てるかどうか程度の実力でした。あと10年は人間(この場合はプロ)には勝てないといわれてしました。

それがAIとディープラーニングの組み合わせでメキメキ実力をつけ、グーグルが買収したディープ・マインド社が開発した囲碁プログラム『アルファ(AlphaGo)』がトッププロ(イ・セドル九段)を破る(しかも4勝1敗)までになりました。ほぼ1年前の2016年3月のことです。

日本の囲碁ソフトも健闘し、趙治勲(ちょう・ちくん、二十五世本因坊、名誉名人)対『DeepZenGo』の3回勝負では2回戦(2局目)で勝利を収めています。結果は2勝1敗で趙名人が勝利しました。こちらは2016年11月のことです。

そして、ほぼ究極と言えるのが、インターネットの囲碁サイトでプロ相手に60連勝した「Master」です。当初グーグルのアルファ碁の進化版ではないかとの憶測もありました。なぜなら、トッププロに勝利した後、アルファ碁はほとんど表に出ず、進化を続けていたのではないかと思われたからだそうです。一説には、イ・セドルに5戦5勝の完全勝利を予定していたのに、1回負けたからそれは改善の余地が大きいと考えられたからとも。

さて、この「Master」と名乗るアカウントがインターネット囲碁サイト「東洋囲碁」で確認されたのは2016年12月29日。トッププロとの対戦で勝ち続け、16年大晦日までに「東洋囲碁」で30連勝、17年1月5日までに中国の囲碁サイト「野狐囲碁」で30連勝、合わせて60連勝と勝率は100%となりました。

普通に考えたら、100%の勝率というのはあり得ないレベルで、打ち方も含め、人間ではない、つまりAIだろうと予想されていたが、では一体誰(何)なのか?

では「Master」とは誰なのか。ネット上ではあまりの強さに「ヒカルの碁」のサイだと持てはやされた。囲碁の強い人でも最高勝率はだいたい6割で、いくら強い人でもミスが出て100%の勝率は不可能。勝ち方からもAIだと推測された。

結局、100%の勝率、60連勝を達成した段階で、グーグルは「Master」が「アルファ碁」の進化型であることを公表しました。

作者は語のプロであると同時に囲碁ソフトの開発にもかかわってる台湾出身の王銘エン氏、コンピューターの専門家ではないものの、囲碁と囲碁ソフトへの理解から上手に囲碁ソフトの進化やそれの囲碁界への影響を開設しています。

プログラム(囲碁ソフト)が99%の勝率にとどまったならば、そこが限界と認識されますが、100%となるとその先がどうなるのか予想がつかないレベルまで達するのか、すぐ先に限界があるのかは分からなくなります。

それがAIの限界が見えない不気味さであり、「シンギュラリティ」が来た時に人間を超えていく恐怖心に繋がっていくのだろうと思わせます。

ai-go-after-alphago.JPG
<本のデータ>
ISBN 978-4-8399-6254-8
「囲碁AI新時代」
王銘エン (著)
<内容紹介、「BOOKデータベースより>
人類に勝利して1年―、AIは囲碁をどう変えたのか?怒濤の60連勝、アルファ碁の進化版「Master」登場。国内最強ソフト「DeepZenGo」の魅力と可能性。プロ棋士に今後問われることは?トップ棋士による最前線レポート。

2017/04/17<曇時々雨>
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